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No.43 カーエアコンガス再生機を導入しました
この度、エアコンガス再生機を導入いたしました。 ハイブリッド車にも対応しています。 フロンガスを内部タンクに回収しながら水分やスラッジを除去し、純度の高いガスに再生。ガス回収時にはオイル分も分離し、汚いオイルも交換可能です。 回収時のガス量も計測できますので、車両に応じた規定ガス量との比較もでき、カーエアコンの健康状態を把握できます。 弊社の代車10年以上経過車数台で実験したところ、すべての車両で冷房能力向上が体感できました。 エアコンが故障してしまい、コンプレッサー焼き付きなどで内部がスラッジまみれになってしまっても、エアコンラインフラッシング機能により、配管内を可能な限り洗浄可能です。 エアコンが効かずにお困りなかたは、ぜひご相談ください。
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No.40 第32回はヒーターもエアコンも風が出ない!!ファンは回ってるのに!
エアコンも暖房も効かない!! ファンは最強で回っているのに・・・何故だろう?? 季節がらエアコンのお話です。 画像はTV1サンバーのエバポレータです。エバポレータってご自宅のエアコンのフタをあけるとフィンが沢山ついた部品が見えると思います。それと同じです。 詳しくはエアコンの匂い対策フィルター交換エバポレータ洗浄を見てください。 この車両はファンの風がまずエバポレータを抜け次の通路に進みます。画像の様に激しく詰まると風が一切抜けないためエアコンも効かなければヒーターも効きません。つまり風が吹き出し口まで来ることができないのです。 これを修理するにはエバポレータを取り外して清掃する以外にありません。手も入らない隙間に取り付けてあります。 ホコリの多い職場でお仕事に使用されている車両はこの傾向が強いです。 最近の車両はエアコンフィルターがついていることが多いのでフィルター交換で対応できます。 フィルターの無い車両は画像のようになってしまい、風がでないということになってしまいます。 エバポレータは取り外しが簡単な車両と大変な車両があります。大変な車両は工賃が高くなってしまいますので、オプションのエアコンフィルター設定がある車両は加工して取り付けることをお勧めいたします。 ファンは回っているのに風が出ない方、ぜひご相談ください!!
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No.34 第26回はまたまたエアコン系のお話
画像はOPEL アストラのエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチのコイルです。 この部品は磁力でクラッチをプーリーに圧着する働きをします。 具体的には、エアコンコンプレッサーのプーリーはエアコンOFF時通常空転しています。 エアコンONにすれば、コイルに電流が流れクラッチがプーリーに圧着されます。 これによりエンジンの動力がエアコンコンプレッサーに伝達されるようになります。 作動時にはプーリーにクラッチが圧着される作動音「カチッとかカシャッなど」が耳をすませば聞こえるはずです。 この部品が故障すればエアコンシステムのその他の部分がすべて正常でも、エアコンは効きません。 エアコンが急に効かなくなったらまずオン、オフボタンを押して作動音を聞いてみてください。 ただし、エアコンシステムが何らかの異常を検知しコイルに電流が流れ無い場合も同様にクラッチは作動しませんのでエアコンは効きません。 一例 すべての車両に以下の検知機能があるわけではありません。 ・水温が異常に高い場合 ・冷媒圧力が異常に高いか低い場合 ・冷媒の温度が異常に高い場合 ・エアコン駆動ベルトのスリップを検知した場合 ・etc... その他の異常は当社メンテ情報で「エアコン」検索してみて下さい
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No.30 第二十二回はエアコンが効かな~い、風が弱~い!!パートⅡ
前回の更新から大分たちましたが、 エアコンが効かない~、配管詰まり、ガス漏れ以外のエアコントラブル!!パート2です。 ・走っているときはエアコンが効くんだけど、渋滞などで停車状態になるとエアコンが効かない・・・ こういう症状はコンデンサー(ラジエターの前についているラジエターのような部品です)用のファンの不具合が考えられます。画像のような部品です。 コンデンサーはコンプレッサーに圧縮された高温高圧の気体の冷媒を液化するレベルまで冷やし、高温高圧の液体にさせる働きがあります。液化がうまく行われないとエアコンは冷えません。 暑い夏はコンデンサーファンが回らないと冷媒の温度が下がらず液化が出来ずエアコンが冷えないと言う症状がでます。走れば走行風が当たり何とかエアコンが効くという事になるわけです。 ※コンデンサーファンが無い車はラジエターファンがブンブンまわって同じ役割をします。 ・一瞬効くんだがすぐに効かなくなる。なんかエアコンのパネルが点滅している。 これは、エアコンのパネルが故障している場合とエアコンシステムのセンサーの異常を示している場合の2パターンがあります。 一例として、エアコンのコンプレッサーに付いている回転センサーが断線、ゆえにエアコンのアンプが異常を検知しコンプレッサーを止めてしまう。 これはエンジン回転とコンプレッサーの回転を比較しベルトのスリップを検知する仕組みのあるエアコンシステムの場合です。 ・エアコンを入れているのにぬるい風しか出てこない コンプレッサーが回らない場合・・・実は全て正常でマグネットクラッチのリレーが壊れているだけの場合があります。 リレーの機能は正常ですが、リレーの接触抵抗が大きくなりマグネットクラッチに規定電圧をかけられなくなっている場合があります。 外車に多い症状です。 あげればきりの無い故障原因で高い修理代と思われるケースが多いですが、案外安く直ってしまう場合もあります。 部品が無くなりエアコン修理をあきらめられている方もご相談下さい。
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No.25 第二十一回はエアコンが効かな~い、風が弱~い!!
エアコンが効かない~、風が弱い~のガス漏れ、配管詰まり以外のエアコントラブル!! ・風量最強でも噴出し口からあまり風が出ない・・・ こういう症状は フィルター付きの車→フィルターの目詰まり フィルター無しの車→エバーの目詰まり が考えられます。 ※ブロアモーターが異常なく回ることが条件です。 ・風量の調整によって風が出たり出なかったり・・・ ブロワーモーターの調整が1,2,3又は弱、中、強と表示があり、あるレンジの時しか風が出ない。 これはレジスターが故障している可能性があります。 知らずにエアコンスイッチが入っていてブロアーモーターのレジスタは故障していてモーターが回らない。このような状態で知らずに運転していますとエバが凍りつき他の故障の原因となります。 ・エアコン入れてしばらく走るとエアコンが効かない・・・しばらくすると効き出す、スイッチを入れなおしたら効く・・・ これは、エバ内部のサーミスタ(温度センサ)やコンプレッサーに付いているセンサーの故障が考えられます。まれにエバに大量のごみが付着し、水まみれになりこのような症状になることもあります。ドレーンパイプの詰まりも同様です。
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No.6 第五回はエアコン豆知識をご紹介します。
以前、雑用係の日記でもご紹介いたしましたが、さらに詳しくご説明いたします。 あなたのお車、(スズキの旧規格。セルボモード、ワゴンR、アルトワークスなど)エアコンの吹き出し口から勢い良く冷風がでてきますか?また、足元から冷風が出てきていませんか? これは、ヒートフラップ(エアコン風の切り替え弁)の引っかかりが原因のものが多いです。特にスズキ車はエアコン吹き出し口中央部に、豆類や、小さなおもちゃを入れてしまいますとヒーター内部のヒートフラップ部に入ってしまいます。これが引っかかり、正常にヒーターレバー(写真の赤枠の所)が動作しなくなる場合が多いです。 これを修理される場合、最悪、インスト脱着、ヒーター脱着分解修理しなければなりません。 また、吹き出しが正常でも風量が明らかに少ない場合は、エバポレータの空気を取り入れる部分にホコリの膜ができている事が多いです。 みなさん大丈夫ですか?
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No.44 コンピュータの今昔
画像左は平成4年のクラウンワゴンJZS130Gです。 時々エンジンが止まり、しばらくかからないという症状です。たしかにしばらくかかりません。 かからない時の車両の状態はIGオンで一回だけ点火信号がでます。おかしいです。デスビからのピックアップでコンピュータから点火信号がでるはずですが、IGオンで点火信号が出ています。ピックアップは正常、イグナイター、コイルも正常。 答えはエンジンコンピュータの内部故障です。 中古は無い、リビルトは高いで修理しかありません。 中を明けてみると…見事にコンデンサがほとんどパンクしています。交換して復活!! 年式が古いと本当に多いですが、修理可能なものも多いです。 対称的に右は19年のプレマシーCREWです。 症状は時々ATの不具合、シフトショック、エンジン不調、ATランプが一度ついて消えエンジンチェックランプはつきっぱなし。でも良いときは何でもないんです。 診断機をつないで見るとTCM(オートマコンピュータ)との通信不良。以上。 でもTCMを診断すると異常なし。 今の車はCANという各モジュール(コンピュータ)がネットワークで繋がっていて協調制御しています。1つのコンピュータのCAN通信部分が故障や接触不良を起こすと車両ではネットワークに繋がっている各モジュールで様々な不具合が発生し、原因の特定が非常に困難です。CANラインにノイズが乗るともう最悪。 最近多いエンジンルームに置かれたコンピュータ防水対策も完璧で分解は非常に困難です。 というわけで今回はラインは正常なのでTCMを交換して完治。 同じコンピューター故障でもこの様に違いがあります。 特に最近のネットワーク化された車両はノイズに敏感です。 多いのは粗悪なHIDキットを付けて点灯テストでワイパーはかってに作動、イモビライザが働いてエンジンかからずなど。 ご自身での取り付けにもご注意ください!
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No.42 第34回はフラッシングマシン導入のお知らせ!!
この度、フラッシングマシンを導入しました。 アドバンテージ社のオイルプロという機械です。 エンジンオイル交換のついでにエンジン内部洗浄はいかがでしょうか? エンジン内部には様々なごみが付着しています。 人間で言えば動脈瘤とでもいいましょうか? カーボン、スラッジ、ワニスなどといわれる物です。 通常のオイル交換では取り除くことはできません。 これらの物質がエンジンに様々な弊害をもたらしますが、可能な限り取り除くことにより、エンジン内部を良いコンディションに持っていき、寿命を延ばすことが可能です。 詳しくは画像をクリック!!
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No.41 第33回は最近多いメーターの不具合について
最近の車両はメーターに液晶パネルを持ちさまざまな情報を運転者に教えてくれます。 画像はW169のAクラスのメーターですが、液晶表示が薄くなっているのがわかるでしょうか? 経年劣化によりメーターの液晶表示が温度変化で薄くなってしまいます。 運転時必要な情報がメーターに表示されるわけですからその情報が見えにくいというのは気持ちの悪いものです。 これらの修理は通常メーター丸ごと交換と初期設定でウン十万かかるののが通常です。 しかし、実は悪い部分だけの修理が可能です。この場合メーターのコンピューターはそのままですから初期設定もいりません。 よって、ずいぶんお安く修理が可能というわけです。 ※すべての症状が当てはまるわけではありません。 そのほかにメーターの照明がつかなくなってしまう故障や針の示す位置がおかしい故障なども発生します。 すべてに原因がありますが、メーターに問題がある場合、アッセンブリー交換ではなく、修理することが可能な場合が多々あります。 ※メーターへの入力がおかしい場合はそちらを修理する必要があります。 メーターがおかしいと感じた方はぜひ一度ご相談ください!!
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No.39 第31回はインジェクターが詰まると!!
いろいろなところを転々としてきた1G-FEエンジン。11万キロ。 弊社に入庫してきた状況はP0174システムリーンBANK2とP1346バルブタイミング異常。 バルブタイミングをタイミングベルトの意図的なコマずらし2コマにて30度遅角してありました。 症状は冷間時まったく力無し。温まればほぼ正常に走れる。チェックランプが必ず点灯する。 ことの始まりはシステムリーンBANK2!!だったそうです。 このエンジンの場合456番の空燃費が薄いよ~とコンピュータが教えてくれている。 ここで通常考えられるのはO2センサーやプレッシャーセンサの故障、2次エア吸い、燃圧異常、圧縮圧力、マフラー詰まり、VVT異常等。 しかし、すべて交換済み、点検済みである。ECUも交換済み。コイルもプラグも・・・VVTはディーラーにて追従テストまで行ってある。 まずはバルブタイミングを正常に戻し、始動。ファーストアイドルは、まったく力がない。かろうじて回っているだけでかなり不調だ。 3,5,6番はほぼ失火状態。燃焼温度が低すぎる。温まってくると力は無いが6発すべてが燃焼している。スロットルを開けるが回転がついてこない。 キャブの加速ポンプが詰まっているときのような・・・ 弊社でも基本項目やセンサー系統の点検を行ったがやはりすべて正常。OCVの点検、OCVフィルターもきれい。 VVTも異常なく動いていると判断した。点火時期も異常は無いが加速時の遅角進角がおかしい。進角が思うようにいかないようだ。 しかし点火系、クラセン、カムポジ等の異常は無くCPUも交換済み。もはや燃料不足としか考えられない。 インジェクターを外し、目視点検・・・・激しく詰まっていました。 交換後はまるで生まれ変わったように調子のよいエンジンに!! 小さすぎて写真にはうまく写りませんでした。 空燃費異常は気づかないものから明らかな不調まで症状がさまざまですが、国産外車問わず最近増えています。
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No.38 第30回はマフラーからの白煙!エンジンオイルの減りについて!
マフラーから白煙が!エンジンオイルが減る?? 朝、エンジンをかけるとマフラーから白煙がボァっとでる。このケースはバルブステムシール(画像a)の劣化が考えられます。オイル下がりです。 一晩エンジンを停止しておくと、劣化したバルブステムシールからエンジンオイルが燃焼室に進入してしまい、エンジンをかけたときに燃えて白煙となります。 通常であればバルブステムシールを交換して症状は改善されます。 しかし、軽自動車のエンジンなど、まれに、いまいち改善されない場合があります。 実はピストンリングが入る溝にカーボンが溜まり、リング(画像b)の固着が発生し圧縮圧力の低下、オイルの掻き落とし性能の低下が発生。結果白煙が出ることがあります。オイル上がりです。 修理にはピストン、ピストンリング等を交換すればベストですが、予算が・・・ 特殊なフラッシングオイルでカーボン除去、かなり改善される場合が多いです。 荒療治ですが、いたずら好きな方に!!プラグホールよりエンジンコンディショナー(洗浄剤)を注入し、エンジンを手動で回転方向に回します。通常はクランクプーリーボルトに工具をかけて! エンジンが温まっているほうがベストです。結構つらい仕事ですが、相当メリットがあります。熱いので火傷に注意して下さい。 やり方によってはバルブのカーボンも落とすことが可能で、アイドリングの安定効果も望めます。 火傷が怖い方はぜひ当社にご相談ください。 ※すべてのエンジンに効果があるわけではありません。ターボ車はこの限りではありません。 やり方によってはエンジンを壊してしまうこともあります。実行される場合は自己責任にて行ってください。
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No.37 第29回はやられました!ディンゴ 1500GDI
エンジン不調、パワー感ゼロ。まるで亀さんみたい・・ フューエルライン関係洗浄しても、シリンダー内洗浄しても改善しません。点火時期を点検すると暴れすぎ。 もしや、タイベル関係かなと思い分解して見ると・・ なんとクランクスプロケットが磨耗してガタガタ。 平成11年で5万キロしか走行していないんですけど?? ディンゴのサイトを覗いて見るとひどい書かれようで初めから壊れている!走らない!と散々の評価。 クランクスプロケットを交換して試乗してみると結構良い感じで走るではないか! 走らないディンゴに乗っている方、一度見てもらってください。簡単なチェック方法はクランクプーリーのロックボルトを取り外し、クランクシャフト側に赤いさびの粉が沢山ありましたらアウトです。