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No.36 第28回はオイル管理とエンジンへのダメージ!!
最近愛車のマフラーから白い煙が・・・、エンジンオイルが漏れてないのに減る・・・、なんかパワーがないな~なんて方は必見!! その症状の原因の一つを紹介します。 画像はエンジン部品のピストンです。 左側の画像はオイル管理が悪く距離もそれなりに走っている車両から取り外したものです。 右側はそれを洗浄してほぼ本来の状態にしたものです。 このエンジンはピストンリングが3つ使用されていますが、上からトップリング、セカンドリング、オイルリング(3ピースオイルリング)となっています。 スラッジによる固着、詰まりで機能していない状態です。それぞれ重要な役割を持っていますが、簡単に説明します。 トップリングは圧縮リングと呼ばれ、その名のとおり圧縮をつかさどっています。 セカンドリングはトップリングの補助を行いますし、オイルリングの補助も行います。 オイルリングはシリンダを潤滑した後の余分なエンジンオイルをかき落とす役割を持ったリングです。しかしこの状態ではかき落とすこともできませんし、リング溝に設けられているオイル通路も詰まっているでしょう。 つまり、どの機能がだめでも本来の性能は発揮できません!! リングの固着はオイル上がり(必要以上のオイルがシリンダーに上がってしまう)や圧縮不良を招きます。オイル上がりは余分なオイルが一緒に燃えてしまう為、白煙、オイル食いの原因になります。 予防のためにもエンジンオイルはこまめに交換しましょう。 右の画像まではきれいにならないにしても、その汚れを取り除き、機能を回復させる方法は存在します!! 特殊なオイルを使用しエンジンを洗浄(フラッシング)することができます。効果は車両の状態によってまちまちですが、オイル消費の低減、白煙の減少、圧縮の回復が期待できます。 お困りの場合はぜひご相談ください!!
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No.35 第27回はフロント足回りからの異音発生!
写真はFF車です。 写真Aの部分はドライブシャフトのダストブーツの破損です。 車検はこの状態では合格しません。 ブーツ交換が必要です。さらに車が左右旋回時ガラガラ異音が発生していたならばドライブシャフトアッセンブリー交換が必要です。 写真Bの部分はステアリングラックブーツの破損です。 この部分も交換しなければ車検は合格しません。 このラックブーツの中にある部品がラックエンドといわれる物で写真Cになります。この部分も消耗品で磨耗してきますと車体の上下、小刻みなステアリング操作時、軽いコトコト音が発生します。また、ステアリングの遊びが大きくなります。 その他に、走行時車速に応じてうなり音が発生する場合はフロントのハブベアリングの磨耗が考えられます。 路面の悪い場所などの走行時のコトコト音はショックアブソバーのへたり、ロアーボールジョイントの磨耗等考えられます。また、スタビエンドがピロタイプの物はピロの磨耗もあります。 ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
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No.33 第25回はステアリング系のお話
画像はタイロットエンドです。 タイロットエンドとは、ハンドルを回し、タイヤの向きを変えるときのリンク機構の末端部品です。 ハンドルを回して後から車が付いてくる、ゴキン!などの異音。 こういった症状で多いのがタイロットエンドのガタです。 最近のほとんどの車は、タイロットエンドのボールジョイント部にグリスアップ用ニップルなどは付いておりませんが、古い車になると、グリスアップ用ニップルが付いており、グリスアップ作業を行わなければ画像のようになります。 このまま乗り続けられていましたら、タイロットエンドのボールジョイントシャフトが外れ、タイヤの制御が出来なくなり、走行不能になると共に走行中に外れてしまうと大変危険な事故へとつながっていたかもしれません。 皆様のお車は大丈夫でしょうか? 道路の段差により、ハンドルはまっすぐなのに車のフロント側が左右へ振られていませんか? ハンドル回して、後から車が付いてきたり、ゴキン!などの異音はございませんか? このような症状がでると、タイロットエンドのボールジョイントにガタがあるかもしれませんので一度ご自分の愛車状態を把握されるのもよろしいかと思います。 全車グリスアップできるとは限りませんし、上記原因が他にある場合もございます。 ご理解の程よろしくお願い致します。
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No.32 第24回はアイドリング不調とチェックランプ点灯について
画像はダイレクトイグニッションのイグニッションコイルとO2センサです。 ・イグニッションコイルについて アイドリング不調、エンジンの息つき、加速時のもたつき、違和感。こういった症状で多いのがイグニッションコイルの故障です。最近の車はほとんどの車両がダイレクトイグニッションシステムを採用し気筒別にイグニッションコイルが使用されています。ところが、熱、振動にさらされるこのコイルは思ったより良く壊れます。当社でも年間かなりの数を交換しています。製造上の問題によりリコールになることも多々あるようです。交換する場合は全数交換がベストです。プラグも同時に交換をお勧めします。1個だけの交換では高い確率で次のコイルが故障することが多いです。 ・O2センサについて エンジンチェックランプが点いた~でも調子は悪くないし、あまり変化を感じない。こんな症状はO2センサのヒーター回路の断線が多いです。センサ部分は故障していないが、センサを温めるヒーター回路に不具合を生じます。これが結構多いのです。結果、高額なセンサを交換せざるを得ません。詳しくはO2センサのリンクをクリックしてください。
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No.31 第23回はブレーキ廻りのお話
お車のブレーキローターは光っていますか? ブレーキ使用時ブレーキが硬い感じがする、最初はブレーキがきくが、2.3回使用すると思ったより止まらない気がするなど。上記のような症状のお車は一度ブレーキローターを点検してはいかがですか?写真のようにローターが光っていれば問題ありませんが、黒っぽい感じですとローターの表面に汚れのコーティングが出来てしまっています。 ローター交換または研磨しなければ直りませんが、基本的にはパット、ローター同時交換をお勧めします。 また、車重の割にはブレーキの容量が少なくききが悪い、 下り坂でブレーキを多用するとフェード現象を起こす、熱に負けて変形するお車はスリットローターなどに交換するのも良いですよ。パットの材質を変えるのもお勧めです!
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No.29 営業日変更のお知らせ
お客様各位 5月11日(日)より毎週日曜日の営業を開始致します。 修理、車検、新車、中古車のご相談等ございましたら、お気軽にご来店ください。もちろん遊びに来ていただけるだけでも大歓迎です。 月に一度、日曜日に新車ミニ展示会も行います。 7月の展示会は26,27日です。 従業員一同心よりお待ち申し上げております。
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No.28 新会社設立御挨拶
拝啓 春暖の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます 平素は格別のお引立てをいただき厚くお礼申し上げます さて 弊社では4月1日より下記のとおり株式会社として営業することとなりました これもひとえに日頃より皆様方のご厚情とご支援によるものと心より感謝している次第でございます このたびの会社設立を機に 社員一同さらなる精励を期して社業発展と皆様方のご要望に誠心誠意お応えできるよう努力いたしてまいる所存でございます 何卒従来にましてのご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます 敬具 平成20年4月 株式会社 シティーオート・テクニカ 代表取締役 小澤 秀男 〒254-0915 神奈川県平塚市出縄193-1 電話 0463-34-3343 FAX 0463-34-3116
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No.27 ヴィッツ、プラッツ、ファンカーゴ・・・エンジン異音??
少し遅いですが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。少し更新が滞っていますが・・・ これらの車両に搭載されている1SZ型のエンジン。 アイドリング時等、メカニカルノイズがうるさい、耳障り。 こういう症状ですと原因のひとつとしてタイミングチェーンの伸びが考えられます。特にエンジンオイルの管理が悪かったりすると起こり易いようです。どこのメーカーも再びタイミングベルトからタイミングチェーンへと変わり始めています。なお一層オイル管理が重要となります。 30年前はチェーンでしたから、時代は繰り返しています。 サイレントチェーンなど進化はしていますが。伸びることがある様です。残念ながら交換しないと直りません。
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No.26 DC51T(キャリー)の5速化はいかが??
軽4輪のトラック、バンの4速マニュアルミッション車をお乗りの方!! お仕事で1日の走行距離が多い方、こういう方は5速ミッションに載せ換えてはどうでしょう?? かなりのメリットがあります。 1.静粛さ。 4速ですと60Km/hを超えはじめるとエンジンはうなりをあげ、オーディオの音は聞こえない・・携帯の着信音は聞こえない・・となりますが、5速にすることでスピードは同じでもエンジン回転が下がりますのでこのようなことは少なくなります。 2.燃費が上がる。 ガソリンが高くなった現在、燃費はとても重要です。高速時でも5速のおかげで巡航速度のエンジン回転を低く保てますので必然的に燃費が上がります。4速ですと100Km/h以上だすとエンジンが回りきってしまいます。5速化により、エンジンの負担も減り、寿命も長くなります。 市内の配達、近場の現場など、町乗りではあまりメリットはありませんが、高速を仕事で使われる方などには是非おすすめです。 3~4年使用したらガソリン代の浮いたお金で改造費がチャラになるのでは?? 特にスズキのDC51T(キャリートラック)を使用されている方、5速車は非常に少ないので探すのも大変です。是非5速化をご検討下さい。当社では中古パーツを使用し対応させていただきます。 どしどしご相談ください!!
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No.24 第二十回は続エンジンオイルの選択及び管理につきまして
エンジンを軽くふかした時に、小さな「コロコロ」、「カラカラ」音が聞こえるようでしたらかなりヤバイです。オイル切れさせても同様です。エンジンアイドリング時にオイルランプが点灯するのも油圧が上がりませんので焼き付きの前兆です。これは既に子メタルが破損してエンジンオイルがメタルサイドから抜けていると思われます。 よく、オイルランプが点灯したらオイル交換をするという方がいらっしゃいますが、それは大変危険です。 車によってはオイル警告等が付いているものもあり、このランプはほとんど黄色で注意という意味で赤ランプは危険という意味です。気を付けましょう。 写真はエンジンのオイルストレーナです。ここからオイルパンのオイルをポンプが吸い上げるのですが、オイル管理の悪いものはこのストレーナさえもスラッジでふさがってしまいます。 まめなオイル管理が大事です。
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No.23 第十九回はエンジンオイルの選択及び管理につきまして
当社では、外車及び走り系の2000cc以上の愛車をお乗りの方にはワコーズ社のプロステージ(20W-50)のオイルをお奨めしています。特にベンツのストレート6には相性が良いらしくその静粛性と滑らかさには、あまりマニアでない方でもおわかりになるようで絶賛していただいております。過走行車にもかなり効果が有るようです。 エンジンのオイルフィラーキャップを外してヘッド内部を点検しましてカムやバルブ周辺にスラッジが付着している。エンジンアイドリング時カチャカチャ異音が発生している。このような状態のエンジンは一度エンジンリフレッシュ剤を使用したらいかがでしょうか?日産で販売していますが、かなり効果が期待できます。特にラッシュアジャスターを使用しているエンジン(RB、SR、4G63等)に!! 余談ですが、最近の省エネ車、マーチ、ビッツ、フィット等の車をお乗りの方エンジンオイルには注意してください。メーカー指定粘度(0W~5W)より硬いオイルを使用すると燃費が格段に悪くなります。又エンジン破損の原因にもなりかねません。 エンジンオイルの管理が悪くスラッジまみれになったエンジンは2度と元には戻りません。オイル通路が塞がりオイルの流れが悪くなり、カム回り、クランク回り、その他潤滑部、ターボ車ではタービンに規定の油圧がかからなくなり破損します。 最初にやられるのは大抵、子メタル(コンロッドベアリング)です。走行時にエンジン焼き付きでエンジンロックするのはまずここです。 ご近所のスーパーへお買い物や保育園へのお迎えなどにしか車を使用しない(近場のみの使用)は、ちょっと遠くにお出かけする前に必ずオイルとラジエター液のチェックを行いましょう。近場しか使用しない車は大して乗らないからといってオイルも水も管理が滞りがちな場合が多いです。こういう車がちょっと遠くまで出かけると、オーバーヒートやエンジン焼き付きをおこす事が一番多いです。気をつけましょう。次回に続く!!
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No.22 第十八回はファンベルト類の鳴きについて
エンジンをふかすとキーという音がする。これはベルトのゆるみなどから来る音です。この他に朝、走り始め等にギュルギュル、ジャラジャラ音がし、5分くらい走ると音が消える。これはベルトのゴムが硬化(劣化)しています。またベルトを交換して2~3ヶ月でギュルギュル音がする場合、クランクプーリー(画像参照)のベルトあたり面の磨耗、変形が考えられます。この他に、エンジンアイドリング時にクランクプーリーの振れ状況を目視でチェックしてください。プーリーに振れがあるようでしたら交換をお勧めいたします。5万キロ以上走行しているお車はぜひチェックして下さい。特に1500cc以上のお車、高級車になると、クランクプーリーが二重構造になっていますので注意して下さい。なお、アイドリング時はベルト、ファン等回転する部品が沢山ありますので手や顔を近づけない様十分注意してチェックして下さい。