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整備全般
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No.44 コンピュータの今昔
画像左は平成4年のクラウンワゴンJZS130Gです。 時々エンジンが止まり、しばらくかからないという症状です。たしかにしばらくかかりません。 かからない時の車両の状態はIGオンで一回だけ点火信号がでます。おかしいです。デスビからのピックアップでコンピュータから点火信号がでるはずですが、IGオンで点火信号が出ています。ピックアップは正常、イグナイター、コイルも正常。 答えはエンジンコンピュータの内部故障です。 中古は無い、リビルトは高いで修理しかありません。 中を明けてみると…見事にコンデンサがほとんどパンクしています。交換して復活!! 年式が古いと本当に多いですが、修理可能なものも多いです。 対称的に右は19年のプレマシーCREWです。 症状は時々ATの不具合、シフトショック、エンジン不調、ATランプが一度ついて消えエンジンチェックランプはつきっぱなし。でも良いときは何でもないんです。 診断機をつないで見るとTCM(オートマコンピュータ)との通信不良。以上。 でもTCMを診断すると異常なし。 今の車はCANという各モジュール(コンピュータ)がネットワークで繋がっていて協調制御しています。1つのコンピュータのCAN通信部分が故障や接触不良を起こすと車両ではネットワークに繋がっている各モジュールで様々な不具合が発生し、原因の特定が非常に困難です。CANラインにノイズが乗るともう最悪。 最近多いエンジンルームに置かれたコンピュータ防水対策も完璧で分解は非常に困難です。 というわけで今回はラインは正常なのでTCMを交換して完治。 同じコンピューター故障でもこの様に違いがあります。 特に最近のネットワーク化された車両はノイズに敏感です。 多いのは粗悪なHIDキットを付けて点灯テストでワイパーはかってに作動、イモビライザが働いてエンジンかからずなど。 ご自身での取り付けにもご注意ください!
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No.42 第34回はフラッシングマシン導入のお知らせ!!
この度、フラッシングマシンを導入しました。 アドバンテージ社のオイルプロという機械です。 エンジンオイル交換のついでにエンジン内部洗浄はいかがでしょうか? エンジン内部には様々なごみが付着しています。 人間で言えば動脈瘤とでもいいましょうか? カーボン、スラッジ、ワニスなどといわれる物です。 通常のオイル交換では取り除くことはできません。 これらの物質がエンジンに様々な弊害をもたらしますが、可能な限り取り除くことにより、エンジン内部を良いコンディションに持っていき、寿命を延ばすことが可能です。 詳しくは画像をクリック!!
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No.41 第33回は最近多いメーターの不具合について
最近の車両はメーターに液晶パネルを持ちさまざまな情報を運転者に教えてくれます。 画像はW169のAクラスのメーターですが、液晶表示が薄くなっているのがわかるでしょうか? 経年劣化によりメーターの液晶表示が温度変化で薄くなってしまいます。 運転時必要な情報がメーターに表示されるわけですからその情報が見えにくいというのは気持ちの悪いものです。 これらの修理は通常メーター丸ごと交換と初期設定でウン十万かかるののが通常です。 しかし、実は悪い部分だけの修理が可能です。この場合メーターのコンピューターはそのままですから初期設定もいりません。 よって、ずいぶんお安く修理が可能というわけです。 ※すべての症状が当てはまるわけではありません。 そのほかにメーターの照明がつかなくなってしまう故障や針の示す位置がおかしい故障なども発生します。 すべてに原因がありますが、メーターに問題がある場合、アッセンブリー交換ではなく、修理することが可能な場合が多々あります。 ※メーターへの入力がおかしい場合はそちらを修理する必要があります。 メーターがおかしいと感じた方はぜひ一度ご相談ください!!
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No.39 第31回はインジェクターが詰まると!!
いろいろなところを転々としてきた1G-FEエンジン。11万キロ。 弊社に入庫してきた状況はP0174システムリーンBANK2とP1346バルブタイミング異常。 バルブタイミングをタイミングベルトの意図的なコマずらし2コマにて30度遅角してありました。 症状は冷間時まったく力無し。温まればほぼ正常に走れる。チェックランプが必ず点灯する。 ことの始まりはシステムリーンBANK2!!だったそうです。 このエンジンの場合456番の空燃費が薄いよ~とコンピュータが教えてくれている。 ここで通常考えられるのはO2センサーやプレッシャーセンサの故障、2次エア吸い、燃圧異常、圧縮圧力、マフラー詰まり、VVT異常等。 しかし、すべて交換済み、点検済みである。ECUも交換済み。コイルもプラグも・・・VVTはディーラーにて追従テストまで行ってある。 まずはバルブタイミングを正常に戻し、始動。ファーストアイドルは、まったく力がない。かろうじて回っているだけでかなり不調だ。 3,5,6番はほぼ失火状態。燃焼温度が低すぎる。温まってくると力は無いが6発すべてが燃焼している。スロットルを開けるが回転がついてこない。 キャブの加速ポンプが詰まっているときのような・・・ 弊社でも基本項目やセンサー系統の点検を行ったがやはりすべて正常。OCVの点検、OCVフィルターもきれい。 VVTも異常なく動いていると判断した。点火時期も異常は無いが加速時の遅角進角がおかしい。進角が思うようにいかないようだ。 しかし点火系、クラセン、カムポジ等の異常は無くCPUも交換済み。もはや燃料不足としか考えられない。 インジェクターを外し、目視点検・・・・激しく詰まっていました。 交換後はまるで生まれ変わったように調子のよいエンジンに!! 小さすぎて写真にはうまく写りませんでした。 空燃費異常は気づかないものから明らかな不調まで症状がさまざまですが、国産外車問わず最近増えています。
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No.38 第30回はマフラーからの白煙!エンジンオイルの減りについて!
マフラーから白煙が!エンジンオイルが減る?? 朝、エンジンをかけるとマフラーから白煙がボァっとでる。このケースはバルブステムシール(画像a)の劣化が考えられます。オイル下がりです。 一晩エンジンを停止しておくと、劣化したバルブステムシールからエンジンオイルが燃焼室に進入してしまい、エンジンをかけたときに燃えて白煙となります。 通常であればバルブステムシールを交換して症状は改善されます。 しかし、軽自動車のエンジンなど、まれに、いまいち改善されない場合があります。 実はピストンリングが入る溝にカーボンが溜まり、リング(画像b)の固着が発生し圧縮圧力の低下、オイルの掻き落とし性能の低下が発生。結果白煙が出ることがあります。オイル上がりです。 修理にはピストン、ピストンリング等を交換すればベストですが、予算が・・・ 特殊なフラッシングオイルでカーボン除去、かなり改善される場合が多いです。 荒療治ですが、いたずら好きな方に!!プラグホールよりエンジンコンディショナー(洗浄剤)を注入し、エンジンを手動で回転方向に回します。通常はクランクプーリーボルトに工具をかけて! エンジンが温まっているほうがベストです。結構つらい仕事ですが、相当メリットがあります。熱いので火傷に注意して下さい。 やり方によってはバルブのカーボンも落とすことが可能で、アイドリングの安定効果も望めます。 火傷が怖い方はぜひ当社にご相談ください。 ※すべてのエンジンに効果があるわけではありません。ターボ車はこの限りではありません。 やり方によってはエンジンを壊してしまうこともあります。実行される場合は自己責任にて行ってください。
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No.37 第29回はやられました!ディンゴ 1500GDI
エンジン不調、パワー感ゼロ。まるで亀さんみたい・・ フューエルライン関係洗浄しても、シリンダー内洗浄しても改善しません。点火時期を点検すると暴れすぎ。 もしや、タイベル関係かなと思い分解して見ると・・ なんとクランクスプロケットが磨耗してガタガタ。 平成11年で5万キロしか走行していないんですけど?? ディンゴのサイトを覗いて見るとひどい書かれようで初めから壊れている!走らない!と散々の評価。 クランクスプロケットを交換して試乗してみると結構良い感じで走るではないか! 走らないディンゴに乗っている方、一度見てもらってください。簡単なチェック方法はクランクプーリーのロックボルトを取り外し、クランクシャフト側に赤いさびの粉が沢山ありましたらアウトです。
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No.36 第28回はオイル管理とエンジンへのダメージ!!
最近愛車のマフラーから白い煙が・・・、エンジンオイルが漏れてないのに減る・・・、なんかパワーがないな~なんて方は必見!! その症状の原因の一つを紹介します。 画像はエンジン部品のピストンです。 左側の画像はオイル管理が悪く距離もそれなりに走っている車両から取り外したものです。 右側はそれを洗浄してほぼ本来の状態にしたものです。 このエンジンはピストンリングが3つ使用されていますが、上からトップリング、セカンドリング、オイルリング(3ピースオイルリング)となっています。 スラッジによる固着、詰まりで機能していない状態です。それぞれ重要な役割を持っていますが、簡単に説明します。 トップリングは圧縮リングと呼ばれ、その名のとおり圧縮をつかさどっています。 セカンドリングはトップリングの補助を行いますし、オイルリングの補助も行います。 オイルリングはシリンダを潤滑した後の余分なエンジンオイルをかき落とす役割を持ったリングです。しかしこの状態ではかき落とすこともできませんし、リング溝に設けられているオイル通路も詰まっているでしょう。 つまり、どの機能がだめでも本来の性能は発揮できません!! リングの固着はオイル上がり(必要以上のオイルがシリンダーに上がってしまう)や圧縮不良を招きます。オイル上がりは余分なオイルが一緒に燃えてしまう為、白煙、オイル食いの原因になります。 予防のためにもエンジンオイルはこまめに交換しましょう。 右の画像まではきれいにならないにしても、その汚れを取り除き、機能を回復させる方法は存在します!! 特殊なオイルを使用しエンジンを洗浄(フラッシング)することができます。効果は車両の状態によってまちまちですが、オイル消費の低減、白煙の減少、圧縮の回復が期待できます。 お困りの場合はぜひご相談ください!!
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No.35 第27回はフロント足回りからの異音発生!
写真はFF車です。 写真Aの部分はドライブシャフトのダストブーツの破損です。 車検はこの状態では合格しません。 ブーツ交換が必要です。さらに車が左右旋回時ガラガラ異音が発生していたならばドライブシャフトアッセンブリー交換が必要です。 写真Bの部分はステアリングラックブーツの破損です。 この部分も交換しなければ車検は合格しません。 このラックブーツの中にある部品がラックエンドといわれる物で写真Cになります。この部分も消耗品で磨耗してきますと車体の上下、小刻みなステアリング操作時、軽いコトコト音が発生します。また、ステアリングの遊びが大きくなります。 その他に、走行時車速に応じてうなり音が発生する場合はフロントのハブベアリングの磨耗が考えられます。 路面の悪い場所などの走行時のコトコト音はショックアブソバーのへたり、ロアーボールジョイントの磨耗等考えられます。また、スタビエンドがピロタイプの物はピロの磨耗もあります。 ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
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No.33 第25回はステアリング系のお話
画像はタイロットエンドです。 タイロットエンドとは、ハンドルを回し、タイヤの向きを変えるときのリンク機構の末端部品です。 ハンドルを回して後から車が付いてくる、ゴキン!などの異音。 こういった症状で多いのがタイロットエンドのガタです。 最近のほとんどの車は、タイロットエンドのボールジョイント部にグリスアップ用ニップルなどは付いておりませんが、古い車になると、グリスアップ用ニップルが付いており、グリスアップ作業を行わなければ画像のようになります。 このまま乗り続けられていましたら、タイロットエンドのボールジョイントシャフトが外れ、タイヤの制御が出来なくなり、走行不能になると共に走行中に外れてしまうと大変危険な事故へとつながっていたかもしれません。 皆様のお車は大丈夫でしょうか? 道路の段差により、ハンドルはまっすぐなのに車のフロント側が左右へ振られていませんか? ハンドル回して、後から車が付いてきたり、ゴキン!などの異音はございませんか? このような症状がでると、タイロットエンドのボールジョイントにガタがあるかもしれませんので一度ご自分の愛車状態を把握されるのもよろしいかと思います。 全車グリスアップできるとは限りませんし、上記原因が他にある場合もございます。 ご理解の程よろしくお願い致します。
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No.32 第24回はアイドリング不調とチェックランプ点灯について
画像はダイレクトイグニッションのイグニッションコイルとO2センサです。 ・イグニッションコイルについて アイドリング不調、エンジンの息つき、加速時のもたつき、違和感。こういった症状で多いのがイグニッションコイルの故障です。最近の車はほとんどの車両がダイレクトイグニッションシステムを採用し気筒別にイグニッションコイルが使用されています。ところが、熱、振動にさらされるこのコイルは思ったより良く壊れます。当社でも年間かなりの数を交換しています。製造上の問題によりリコールになることも多々あるようです。交換する場合は全数交換がベストです。プラグも同時に交換をお勧めします。1個だけの交換では高い確率で次のコイルが故障することが多いです。 ・O2センサについて エンジンチェックランプが点いた~でも調子は悪くないし、あまり変化を感じない。こんな症状はO2センサのヒーター回路の断線が多いです。センサ部分は故障していないが、センサを温めるヒーター回路に不具合を生じます。これが結構多いのです。結果、高額なセンサを交換せざるを得ません。詳しくはO2センサのリンクをクリックしてください。
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No.31 第23回はブレーキ廻りのお話
お車のブレーキローターは光っていますか? ブレーキ使用時ブレーキが硬い感じがする、最初はブレーキがきくが、2.3回使用すると思ったより止まらない気がするなど。上記のような症状のお車は一度ブレーキローターを点検してはいかがですか?写真のようにローターが光っていれば問題ありませんが、黒っぽい感じですとローターの表面に汚れのコーティングが出来てしまっています。 ローター交換または研磨しなければ直りませんが、基本的にはパット、ローター同時交換をお勧めします。 また、車重の割にはブレーキの容量が少なくききが悪い、 下り坂でブレーキを多用するとフェード現象を起こす、熱に負けて変形するお車はスリットローターなどに交換するのも良いですよ。パットの材質を変えるのもお勧めです!
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No.29 営業日変更のお知らせ
お客様各位 5月11日(日)より毎週日曜日の営業を開始致します。 修理、車検、新車、中古車のご相談等ございましたら、お気軽にご来店ください。もちろん遊びに来ていただけるだけでも大歓迎です。 月に一度、日曜日に新車ミニ展示会も行います。 7月の展示会は26,27日です。 従業員一同心よりお待ち申し上げております。